菊花賞[G1] 有力馬考察

中央重賞4連続的中しており勢いが止まらないぐろちゃんです。10月の回収率は驚異の226%です。調子がいいときにできるだけ稼いでおきたいですね。
さて、今週は菊花賞です。私は競馬を始めた年である2019年の菊花賞は当てることができましたが、2020年、2021年と的中できていません。今年はきっちりと当てたいと思います。
菊花賞の難しいところは、3000mの長距離を走った経験を持つ馬がいないことです。馬体構造や血統などから推測しなくてはなりません。それに加え、そもそもの能力も加味して好走馬を見つけていきます。今年は波乱含みなのか、案外堅めの決着なのか、それすらも予想するのが大変ですが一生懸命好走馬を見抜きたいと思います。それでは有力馬考察です。
※想定オッズはnetkeibaの火曜日18時のものです。

有力馬考察

  1. アスクビクターモア (想定1番人気 2.9倍) 父:ディープインパクト
    牡3、斤量57.0kg 、鞍上:田辺裕信
    〈評価〉
    新馬戦ではジオグリフに0.3差の3着、アイビーSでは、ドウデュースに0.1差の3着、弥生賞ではドウデュースに勝利しています。皐月賞ではジオグリフに0.3差の5着、ダービーではドウデュースに0.4差の3着、前走のセントライト記念ではガイアフォースに頭差の2着と負けたレース全てで戦った相手が強いです。何度、ジオグリフとドウデュースと戦わされるんだといった感じだったでしょう。世代では間違いなく上位の実力が担保されており、ここも人気ですが軽視できない存在かと思います。
    さらに着目したいのが、弥生賞を勝利している点です。ドウデュース相手に勝利しているのももちろん評価できますし、去年の菊花賞馬であるタイトルホルダーや一昨年3着のサトノフラッグも弥生賞を勝利しています。弥生賞と菊花賞は結びつきやすいレースかもしれません。血統面では、阪神開催の菊花賞になってからも母父ですがディープインパクトの血がよく走っています。この馬の母父はRed Got系の欧州型の重厚な血統であり、母母父はノーザンダンサー系です。ディープ×ヨーロッパ系統はこの舞台によく合うと思います。
    〈不安要素〉
    細江さんの馬体診断を参考にさせていただくと、「距離が伸びることに少し課題がある気がする」と書かれていました。どの馬にも言えることですが、実際に長距離を走ったことがありません。有識者からこのようなコメントが出たことは不安です。また、前走のセントライト記念では、直線では食い下がって頑張っていましたがガイアフォースに差し切られてしまいました。これが距離不安の表れだとしたらとても不安ですね。先行する競馬をするタイプは良いのですが、長距離では前の位置取りはあまり歓迎できません。中団で控えて我慢し、最後に使う末脚を残しているような馬の方が買いやすいです。

  2. ガイアフォース (想定2番人気 2.9倍) 父:キタサンブラック
    牡3、斤量57.0kg 、鞍上:松山弘平
    〈評価〉
    能力は上位であることに間違いないと思います。こちらは新馬戦でドウデュースに0.1差の2着、あずさ賞ではセントカメリアに負けて2着ですが重馬場が合わなかったように思います。いずれにしてもキャリア全てで連対しており堅実に走ってくれます。この馬は頭が良さそうで穏やかだそうで、メンタル面で言えば長距離適性があると言えそうです。キタサンブラック産駒の長距離適性は未知ですが、キタサンブラック自身が菊花賞、天皇賞春で勝利しているので心配する必要はないのかもしれません。
    〈不安要素〉
    血統構成から考えるに、あまり長距離が合わなそうだなという印象です。キタサンブラック産駒の長距離適性はまだ未知数な部分がありますが、母父はクロフネであまり長距離が持たない印象です。前走のセントライト記念は稍重で行われていますが、ある程度時計の出る馬場でした。長距離になり、上がりがかかるような展開になったときには凡走してしまうなんてことがあっても不思議じゃない気がします。

  3. ジャスティンパレス (想定3番人気 6.1倍) 父:ディープインパクト
    牡3、斤量57.0kg 、鞍上:鮫島克駿
    〈評価〉
    この馬もまたディープインパクト産駒ですね。前走の神戸新聞杯はとても強く感じました。倒した相手のメンバーレベルは強いと言えるか微妙なところですが、ホープフルSの2着馬なので実績もあります。暮れの中山2000mは2歳馬にはタフと言われていますが、そこを好走できるような体力を持った馬です。ホープフルSの好走馬で菊花賞を好走した馬に、オーソクレース(2021菊花賞2着)、コントレイル(2020菊花賞1着)、エピファネイア(2013菊花賞1着)、ゴールドシップ(2012菊花賞1着)がいます。血統の観点からも母父ノーザンダンサー系、母母父がロベルト系となかなか重厚な欧州型です。ディープ×ヨーロッパ系統なので舞台には合うと思います。
    〈不安要素〉
    前走の神戸新聞杯のレベルが疑問視されます。2着馬に0.6差もつけて圧勝しましたが、相手のレベルはどうでしょうか。中京で開催されるようになった影響か、セントライト記念の方がより菊花賞に狙いを定めた馬が多そうに思えました。右回りで急坂がある中山のコース形体の方が阪神競馬場に近いからだと思います。ホープフルステークスで1着だったキラーアビリティがG1で不発だったことを考えても今年のホープフルステークスのレベルも不安になります。果たしてこの馬はどうなのでしょうか。少なくとも春のクラシックでは、状態面もあると思いますが通用しませんでした。夏を越えて成長した分で最後のクラシックを取れる実力に届いているかが鍵になりそうです。

  4. ヴェローナシチー (想定4番人気 11.8倍) 父:エピファネイア
    牡3、斤量57.0kg 、鞍上:川田将雅
    〈評価〉
    去年の2着馬オーソクレース、3着馬ディヴァインラヴ、一昨年2着馬のアリストテレスはみなエピファネイア産駒でした。3歳でのエピファネイア産駒は距離延長を苦にしないタイプで、菊花賞を好走しやすい血統であると言えます。今まで対戦したきた相手も重賞級の馬ばかりです。 すみれSでの好走馬は菊花賞に結びつきやすいです。アリストテレス(2020菊花賞2着)は2着、サトノルークス(2019菊花賞2着)は勝利、ディープモンスター(2021菊花賞5着)は勝利、クリンチャー(2017菊花賞2着)も勝利していました。この馬は3着に好走しているので、適性はあるかもしれません。
    〈不安要素〉
    人気を裏切る形で馬券外に沈んだ前走が気になります。対戦した相手は重賞級でしたが、この馬は重賞級ではないのかもしれません。だとしたらこの人気で買うのはおいしくないと思います。エピファネイア産駒は確かに菊花賞で好走していますが、この馬が菊花賞で走るタイプのエピファネイア産駒かどうかも未知です。上で挙げた三頭はみな母父ディープインパクト産駒です。この馬は母父ゼンノロブロイです。その辺もどう影響するかわかりません。人気がもう少し下がれば買い目に入れてもいいのではないかと思います。

  5. ドゥラドーレス (想定5番人気 13.7倍) 父:ドゥラメンテ
    牡3、斤量57.0kg 、鞍上:横山武史
    〈評価〉
    去年の勝馬であるタイトルホルダーと一緒のドゥラメンテ産駒です。母母のランズエッジは3/4ディープインパクトと同じ血統なので、大まかに言えば母母ディープインパクトです。前走の藻岩山特別のパフォーマンスが高かったことで人気を集めることとなりました。
    〈不安要素〉
    2000m以下しか走ったことがないことが気になります。そんな戦績で菊花賞を好走した馬はいるのでしょうか。と思って探したところなんとフィエールマンがそうでした。それ以外で2200m以上の経験がない馬が好走する例は少なくとも過去10年にはなさそうでした。それをこの人気で買いたいかどうかです。今のところ私はちょっと買いづらいと思っています。