今回最大の見どころといえば、スターズオンアース牝馬三冠達成なるか!?ですよね。また、ディープインパクト、キングカメハメハのラストクロップであるウインエクレール(ディープ産駒)、スタニングローズ(キンカメ産駒)、エリカヴィータ(キンカメ産駒)がいます。最後の世代で3冠王手のスターズオンアースに一矢報いることはできるでしょうか。楽しみですね。それでは有力馬考察です。
※想定オッズはnetkeibaの火曜日02:00のものです。
有力馬考察
- スターズオンアース (想定1番人気 2.0倍) 父: ドゥラメンテ
牝3歳 斤量55.0kg 鞍上:C.ルメール
〈不安要素〉
3冠に王手をかけるこの馬にある唯一の不安要素として挙げられるのが、オークス後に発覚した骨折です。調教ではよい動きを見せているらしいので大丈夫かと思いますが、手ごたえ悪く直線全く動かずなんてこともあるかもしれません。そのリスクを承知の上で買うのがいいかと思います。
〈評価〉
桜花賞とオークスを勝った馬が大崩れするはずはないと考えます。この幅広い距離で同世代を圧倒する力があります。この力関係が簡単に逆転するとは思いません。中団あたりから競馬を進めるので、脚質不安もありません。また、ドゥラメンテ産駒ということもあり、春から秋にかけてさらに成長が見込めると思います。骨折明けの不安はありますが人気に逆らうべきではない馬かと思います。 - スタニングローズ (想定2番人気 4.2倍) 父: キングカメハメハ
牝3歳 斤量55.0kg 鞍上:坂井瑠星
〈不安要素〉
不安要素を挙げるとしたら、鞍上の坂井瑠星騎手でしょうか。正直、特に問題視することはないのですが、実績が乏しいです。ここで勝てばG1初制覇です。人気馬に乗れるということで、普段以上に緊張して臨んでいることと思います。いつも通りの騎乗ができればいいのですが、マークもされることですし最後の直線でかわされることも考えられます。
〈評価〉
キンカメ産駒のラストクロップですね。前走の紫苑ステークスでは余裕残しの仕上げでしっかりと勝ち切りました。中山2000mという坂のあるタフなコースでも勝ち切ることができたため、阪神2000mへの適性の不安も少ないです。オークス2着馬であり、世代のトップであることは間違いありません。また、一番注目したいことは、この馬の先行力にあります。例年、差し追い込み有利になるオークスを先行して好走する馬は素直に力があると考えます。秋華賞も十分狙える強い馬だと考えます。 - アートハウス (想定3番人気 5.2倍) 父:スクリーンヒーロー
牝3歳 斤量55.0kg 鞍上:川田将雅
〈不安要素〉
忘れな草賞で倒した相手は正直パッとしません。また、前走のローズステークスで倒した馬も弱いとは思いませんが、他馬との比較がしにくい馬ばかりです。レースレベル自体を疑う必要はあるかもしれません。この馬の実力をオークス3着内馬達と比べて本当に4強としていいかは慎重にならなくてはかもしれません。
〈評価〉
母パールコードにも川田騎手が乗っており、秋華賞では2着と勝たせることができなかったという強い思いから、オークスではスターズオンアースではなくアートハウスを選びました。結果的にはスターズオンアースが勝ち、アートハウスは7着と敗れました。パールコードとの悔しさと前走の悔しさが上乗せされた川田騎手の渾身の騎乗が見られると思います。この馬としては、忘れな草賞で阪神2000mを勝っており、前走のローズSでも勝っていることから距離的な不安や阪神競馬場への適性も大丈夫かと思います。なんといっても川田騎手は阪神2000mを得意としており、とても好走率はいいです。人馬ともに期待のかかる一戦となりそうです。 - ナミュール (想定4番人気 6.1倍) 父: ハービンジャー
牝3歳 斤量55.0kg 鞍上:横山武史
〈不安要素〉
不安要素は出遅れではないでしょうか。阪神JF、桜花賞では出遅れが痛く、どちらも惜しくも馬券外に飛んでしまっています。また、小柄な馬なので、終始内につつまれると苦しくなるかもしれません。
〈評価〉
赤松賞ではスターズオンアースに0.5差もつけて勝利しています。桜花賞では10着ですが0.3差の好走です。オークスでは0.4差の3着に好走しています。スターズオンアースでも述べましたが、桜花賞とオークスと幅広い距離で好走できる実力は評価せざるを得ません。また、不安だった小柄な馬体も夏を休養に当てたことで増えているらしく成長が見込めます。 - ウォーターナビレラ (想定5番人気 22.3倍) 父: シルバーステート
牝3歳 斤量55.0kg 鞍上:武豊
〈不安要素〉
この馬の最大の不安要素は距離不安だと思います。オークス13着がその裏付けであり、前走のクイーンSも好意につけて完璧な競馬かと思いましたが手ごたえが悪くなり10着です。阪神2000mは明らかに距離が長くもたないと考えます。
〈評価〉
阪神JFでサークルオブライフに0.2差の3着、桜花賞でスターズオンアースに0.0差の2着に好走した点には素直に評価できます。1400~1600では圧倒的な強さがあるといっても過言ではないでしょう。ただ、2000mは評価しにくいと考えます。