天皇賞・秋[G1] レース回顧

レース回顧

皆さんお疲れ様です。現地観戦して疲れてしまったぐろちゃんです。とんでもない名レースを見ることができてほんっとうに良かったなと思いながらも馬券を外した悔しさに打ちひしがれています。パンサラッサの大逃げとイクイノックスの天才的な競馬が本当にドラマチックでした。無限に語れてしまいそうです。感想はほどほどにして反省会をしたと思います。

<馬券反省点>
1. イクイノックスとジャックドールの評価が逆
2. ダノンベルーガを軽視したこと
3. シャフリヤールが罠だったこと
4. ワイドでイクイノックスとパンサラッサをおさえなかったこと

1. 本命はジャックドール、対抗はパンサラッサ、三番手がイクイノックスでその他にシャフリヤールと全部で4頭選びました。そしてワイドと3連複を買いました(最終結論参照)。対抗にパンサラッサを選出できたこと自体は本当に良かったと感じています。ただ、本命と三番手は逆にするべきでした。ここは騎手の差も考えなくてはなりませんでしたね。正直、パンサラッサ以外がゆったりとしたペースになると思っていませんでした。ジャックドールはあの位置からだと切れ負けて当然です。その展開を予想できず、ジャックドールを本命にしたのが致命的だったと反省します。

2.次なる反省点はダノンベルーガを切ってしまったことです。やはり今年の3歳馬はレベルが高いのかもしれません。ただ、断言できないのは、今回のレースがタイトな流れにならなかったという点です。ある程度ゆったりとした流れからキレる脚を使えることは事前にわかっていました。タフな流れの中でもしっかりと古馬相手に戦えるかという疑問は残りますね。といったものの皐月賞で2着、ダービーで2着のイクイノックスと皐月賞で4着、ダービーで4着のダノンベルーガは多少適性からずれようとも安定感はあるのかなと感じます。

3.シャフリヤールを評価を下げきれなかったこと。やはりディープインパクトの58kgは厳しいですね。結局今回、馬券内にディープインパクト産駒は入れませんでした。また、シャフリヤールに限定して言えば、そこまでの高速馬場を得意としていないと思っています。海外帰りでもありましたし、本気度はジャパンカップの方が高そうです。ここでしっかり軽視できればかなりうまかったなと感じます。

4.ワイド馬券の選択が良くありませんでした。オッズ的には 3-7 が12.1倍、3-9 が13.9倍程度でした。どちらのワイドを抑えていても悪くはなかったのかもしれないと後になってみれば後悔です。

ぐだぐだと書いてしまいましたが以上が反省点になります。

各馬評価

1着 7番 イクイノックス (1番人気 2.6倍) 牡3

父:キタサンブラック、騎手:C.ルメール、斤量:56.0
この馬が勝利したことで2年連続の3歳馬の勝利ということになります。3歳馬の天秋は厳しいというセオリーを改める必要が出てくるかもしれません。パンサラッサ以外はタフな展開というよりもスローからの瞬発力勝負という形になったため、その分この馬には展開が向いたと思われます。それにしても、あの位置からパンサラッサを捉えた末脚は本当に恐るべきです。上がり3ハロンは32.7。化け物です。ダービーのレコード時計からも判断できるように、今年の3歳馬は本当にレベルが高いのかもしれません。また、キタサンブラックの初年度産駒からいきなり天皇賞馬が出るとは驚きです。お父さんは不良馬場での勝利でしたが、この馬はパンパンの高速馬場に適性があるようです。不良馬場は試してみないとわからないですが。今のところジャパンカップに出走予定のようですが、当然人気もすると思います。だとしても人気には逆らえない、そんな馬だと思います。

2着 3番 パンサラッサ (7番人気 22.8倍) 牡5

父:ロードカナロア、騎手:吉田豊、斤量:58.0
いやあ、最高でした。本当に現地で観戦できてよかったです。1000m通過タイムは57.4、とんでもないスピードでぶっ飛ばしましたが最後の最後まで粘っての2着でした。有力馬考察にも書きましたが、やはりドバイターフの好走馬と天秋は相性が良いようです。それでいて7番人気だったのですから買わないわけにはいきませんね。また、ロードカナロアにサドラーズウェルズ系の配合は距離が伸びても走るタイプのロードカナロア産駒ですね。これも今後覚えておいて、馬券の役に立てたいと感じます。次走は香港カップを予定しているようなので、そこでも海外馬も驚くような走りを見せつけてほしいと思います。香港はほぼ平坦な馬場なので普通に合うと思います。

3着 5番 ダノンベルーガ (4番人気 7.3倍) 牡3

父:ハーツクライ、騎手:川田将雅、斤量:56.0
またもや3歳馬です。普通に強かったですね。馬券内に3歳馬が二頭以上絡んだら異常事態と述べていましたが、まさかその異常事態です。本当に今年の3歳馬は強いですね。上がり3ハロンは32.8。こちらも化け物です。スローからの末脚勝負にはとても強い馬と判断できます。イクイノックスよりも後ろからの競馬をしたのも正直驚きました。ハーツクライ産駒ということもあり、成長力もあると思います。次走の情報はまだわかっていませんが、やはり東京競馬場が合うと思います。距離に関しては正直わかりませんね。ダービーでは4着に走ってますので2400mもいけるとは思いますがどうなんでしょうか。むしろ2400mの方がいいなんて声もダービー時にはあっての一番人気でしたからね。なんにしても楽しみな一頭です。

4着 9番 ジャックドール (3番人気 5倍) 牡4

父:モーリス、騎手:藤岡佑介、斤量:58.0
いや、悔しいですね。あの位置で競馬をしたのが一番の敗因でしょう。普通にキレ負けです。1馬身が大体0.15秒という計算で、1000mの通過時にパンサラッサと10馬身以上離れていたとすると、59秒よりも遅いペースだったことが分かります。これではこの馬の持ち味は出せないと思います。単独二番手くらいでそこそこのハイペースに持ち込めば馬券内も大いにあったと感じます。その辺のことは騎手が一番わかると思うのでこれ以上はとやかく言いませんが、本命にしていた私としては少々残念な気持ちです。お父さんのモーリスは天皇賞秋で勝利していますし、モーリス産駒は晩成型が多いような傾向も出ています。また更に力をつけて次走以降に活躍してほしいと思います。この馬も香港カップを予定しているそうで、パンサラッサとの共演3回目になります。仲良く1,2フィニッシュを期待したいですね。

5着 8番 シャフリヤール (2番人気 4.4倍) 牡4

父:ディープインパクト、騎手:C.デムーロ、斤量:58.0
この馬が最終的に二番人気でしたね。ディープインパクト産駒の58kgはやはり厳しいですね。特に欧州系の血が入っていないディープ産駒ならなおさらです。3連の軸にするならまだしも単勝で買うなんてもってのほかです。また、この馬は意外にも持ち時計があまり早くなく、今の高速馬場にもフィットしなかった可能性があります。次走はジャパンカップを予定しているとは思いますが、馬場の傾向にも注視してこの馬の取捨選択をしたいと思います。

6着 2番 カラテ (9番人気 39.4倍) 牡6

父:トゥザグローリー、騎手:菅原明良、斤量:58.0
やはりトップハンデでの新潟記念の勝利はまぐれではなかったようですね。以前はマイルが適距離という認識が強かった馬ですが、2000mも普通にこなしてくるようになりましたね。ディープ産駒とは逆で、この馬は斤量負けしないタイプという可能性もあると思います。好枠を活かして、中団の内でじっとしていたのもよかったと思います。ただ、上位の馬が強すぎたというだけだと思います。G2レベルならこの馬が実力上位という認識をもって馬券購入したいですね。

7着 1番 マリアエレーナ (6番人気 20.9倍) 牝4

父:クロフネ、騎手:松山弘平、斤量:56.0
ノースブリッジの斜行で不利を受けました。その影響がなかったとしてもさすがに厳しかったとは思いますが、この馬も強いと思います。クロフネ産駒の葦毛の牝馬となれば、アエロリットを彷彿させてくれます。この馬も今後活躍してくれる一頭だと思いますので、注目したいです。

8着 14番 ユーバーレーベン (10番人気 43.8倍) 牝4

父:ゴールドシップ、騎手:M. デムーロ、斤量:56.0
オークス馬ですが、なかなか苦しい戦いが続いてますね。上がり3ハロンは33.3とメンバー内では4位の脚を使えていました。この馬が使える脚のほぼ限界値といってもいいと思います。展開は向いている方だったと思いますが、もう少し前が崩れてくれないと厳しいと思います。このまま人気薄の状態が続くようなら、でっかい穴をいつか空ける馬だと確信しています。状態は戻ってきていると思うので、次走のジャパンカップで人気薄なら買い目に加えたいと考えています。

9着 6番 ジオグリフ (5番人気 9.1倍) 牡3

父:ドレフォン、騎手:福永祐一、斤量:56.0
皐月賞馬です。今回のように高速決着だと厳しいと思います。それはダービーでも結果からも明らかだったと思います。ドレフォン産駒なので、中山や阪神などの坂でパワーを必要とする馬場、渋ったりしてくれれば買いやすいと思います。個人的には、宝塚記念とか面白そうだと思います。

10着 13番 アブレイズ (13番人気 179倍) 牝5

父:キズナ、騎手:T.マーカンド、斤量:56.0
特別なにかあるわけではないですが、5着のシャフリヤールとは0.2差になります。人気も低く、私だけではなく、馬券購入者みんなが思っていた以上に走れていました。上がりが33.7で前走よりもいい脚を使えています。後ろからだったり、前からいったりと試行錯誤をしているのかわかりませんが、そのうち馬券には絡む馬だと思います。人気や適性を見極めながら買いたいですね。

11着 10番 ノースブリッジ (11番人気 59.9倍) 牡4

父:モーリス、騎手:岩田康誠、斤量:58.0
かかっちゃったようですね。斜行して少し危険な場面はありましたが、人馬ともに誰も怪我しなくてよかったと思います。年内は休養し、また年明けから出てくるそうです。次走はG1ではなく、なんかしら使ってくると思います。人気しそうですが、馬券的にどう扱うか悩ましい一頭です。また元気な姿で岩田のとーちゃんと強い競馬を見るのが楽しみですね。

12着 15番 カデナ (15番人気 286.9倍) 牡8

父:ディープインパクト、騎手:三浦皇成、斤量:58.0
3歳の時からよく走ったと思います。お疲れ様です。ただ、種牡馬入りとは驚きましたね。産駒が活躍するのを楽しみにしています。

13着 4番 ポタジェ (8番人気 34.6倍) 牡5

父:ディープインパクト、騎手:吉田隼人、斤量:58.0
ディープインパクト産駒の58kgです。また、なぜか前で競馬をしませんでしたね。この馬の強みを生かすならば、前目での競馬の方がいいはずです。なんにせよ、東京で瞬発力勝負となれば分が悪いです。また、適性が向く阪神などで強い姿を見たいと思います。

14着 11番 レッドガラン (14番人気 279.7倍) 牡7

父:ロードカナロア、騎手:横山和生、斤量:58.0
シンプルに実力が足りていなかったように思えます。勝利した新潟大賞典の2着馬カイザーバローズと3着馬ヤシャマルも苦戦が続いているようです。レースレベル自体が怪しいかったかもしれませんね。今後も少し買いづらい馬ではあります。

15着 12番 バビット (12番人気 173.4倍) 牡5

父:ナカヤマフェスタ、騎手:横山典弘、斤量:58.0
前走のオールカマーでは4着に好走しています。東京が合わなかったのでしょうか。また、気持ちよく逃げれなかったことも原因かもしれません。次走はAJCCのようなので、適性は向くと思われます。

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